2年に1度世界中の乳がんの専門家が集い、乳がん初期治療の方向性について討議して声明を出す会議が「ザンクトガレン国際会議」です。
最新の乳がん治療を日常臨床にどう活かすことができるのか、臨床試験のエビデンスを基に有識者が議論を闘わす場です。地域・文化・社会・人種・国民の違いからまとまらない話もたくさんあります。
平成21年3月の第11回会議では、「乳がんの効果予測因子に基づいて治療法を選択すべきであること」がより鮮明に提唱されました。
ホルモン受容体の有無、HER2陽性の有無に加えて、がん細胞の増殖の指標となる分子マーカー(Ki67)などを評価する必要性について合意が得られました。分子マーカーとは、がんと診断したり、予後や治療効果を測定する上で有用な遺伝子やタンパク質のことです。
遺伝子解析による乳がんの悪性度の評価の導入と薬物療法の効果的な選択についても議論されました。
患者背景(たとえば閉経前とか後とか)と乳がんの性質から、手術・薬物療法・放射線療法の的確な治療法に関する見解を集約するための国際会議です。
毎回、この会議の声明は英文医学雑誌で公表されていますが、今はインターネットでも製薬メーカーやドクターのホームページで日本語訳が紹介されています。
専門的な内容ですが、自分の乳がんと照らし合わせて担当医から解説してもらうことで、治療への理解がより深まります。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
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