乳がんの最初の手術の後に、ホルモン療法、抗がん剤治療、分子標的薬をどのように組み合わせるのでしょうか。
その方法は2年に1度、スイスのザンクトガレンで行われる国際乳がん会議で決められます。日本でも、その内容をベースとした「乳がん診療ガイドライン」(日本乳癌学会編)が作成され、「標準治療」(臨床試験や大規模調査の結果をもとにその時点で最も効果的で安全と考えられる治療法)が普及しています(患者さん向けの「患者さんのための乳がん診療ガイドライン」もあります)。
最初の手術の結果、リスクが低い人(Aの人)はホルモン療法(または無治療)から行い、中リスク以上(B~Eの人)で化学療法(抗がん剤治療)を行います。一般的には、化学療法のファースト・ラインとしてはAC、CEF療法、あるいはAT療法が行われます。
初発時でもHER2陽性のハイリスク・グループは、今まで再発したときにしか使うことができなかったハーセプチンが使えるようになりました。タキサン系の薬と併用します。
タキソテール(ドセタキセル)はスタンダード(3週間に1回投与)で、タキソール(パクリタキセル)はウイークリー(毎週投与)で行うことが多いようです。この術後の補助療法は「乳がん診療ガイドライン」に沿った標準的なものですから、現在は地域差なく施設差なく受けられます。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
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