1.治療効果を高める
がんの治療の基本は、手術です。しかし、手術で目に見えるがんのかたまりを切除しても、周囲にがんの細胞が散らばっているおそれがあります。また、すでに離れた場所にがん細胞が流れ、ごく小さな転移を起こしている場合もあります。
手術後に免疫療法を行うと、こうした目に見えないがん細胞を叩き、再発や転移を防げると期待されています。
2.不快な症状を抑える
がんがあるために、不快な症状が生じることがあります。また、化学療法や放射線療法の副作用に悩まされる人も少なくありません。免疫療法は、がんの症状を和らげ、かつ、治療による不快な症状を軽減し、生活の質(QOL)の低下を抑えることが期待されています。
3.がんが大きくなるのを防ぐ
がんによっては、かたまりが大きい、あるいは複数あるために手術ができない場合があります。そのようなときに、がんの広がりを抑える新しい治療法として、免疫療法が期待されています。実際に、免疫療法でがんの成長が抑えられた、縮小したという例もあります。
■もっともよいのは手術と組み合わせること
がん免疫療法は手術のあとに行うのが最適だとされています。手術で取り残したがん細胞を叩くことができ、手術前から免疫療法を視野に入れて治療方針を立てておくと、切除したがんから、がん抗原を抽出することも可能のなります。
■完治よりも改善を目指す
がん免疫療法の研究は日々進んでいます。しかし、全体として見ると、進行したがんを免疫療法だけで完治させるまでには至っていません。免疫療法の目的は、現在のところ、がんの進行を止め、がんによる症状を改善させることといえるでしょう。
■がんがあっても生活の制約を生じさせない
今まで、手術後のがんの治療には、おもに抗がん剤を使った化学療法が行われていました。抗がん剤は副作用が強く、生活上の制約が大きくなる(QOLが下がる)という問題がありました。しかし、免疫療法は重い副作用がほとんどないため、治療を続けながら、以前と近い生活を送ることができます。
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