がんが転移した経路に合わせてリンパ球を投与すれば、リンパ球ががんと同じ道筋をたどって
攻撃することができます。
■リンパ行性転移:転移のあるリンパ節に注入するケースもある
リンパ管を介して起こった転移に、腕の細い静脈から投与して効果があったケースが報告されています。また、リンパ節手転移には、直接リンパ節に注入する工夫も行われています。
なお、すでにリンパ節に転移がある場合、がんがある部位(転移巣)に、リンパ管経由でリンパ球が集められるのかどうか、まだはっきりしていません。
■血行性転移:がんに届く血管を選んで投与する
がんにつながる血管に、リンパ球を投与します。肺の場合は、腕の血管から投与しても肺に届くので、がん免疫療法の効果があったという報告が多くみられます。また、がんにつながる「がん栄養血管」を選んで投与すると集中攻撃が可能です。肝臓がんで高い効果をあげています。
■播種性転移:腹腔や胸腔に注入する
播種性転移では、がん性腹膜炎やがん性胸膜炎を起こしやすく、腹水や胸水を伴います。がん免疫療法で治療する場合、点滴では届きにくいため、直接おなか(腹腔)や胸(胸腔)に免疫細胞を注入する方法が効果をあげています。
免疫細胞ががんを攻撃して、腹水や胸水が減少・消失し、症状を和らげることを狙います。
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