がんと診断されたときに大出血がおきていたり、食べたものが通らなくなっていたりすれば、緊急処置を避けることができません。
はげしい痛みがあったり、黄疸がでて動けなかったり、尿や便がでなくて苦しみだしたりしたときや、急に起きあがることも歩くこともできなくなったときもおなじです。このような事態がおきていれば、がんがかなり進行しているかもしれません。
こんなときには手術をはじめとして、さまざまな方法がとられます。また急性白血病などが発見されたときにも、のんびりしていることはできません。しかし多くのがんは、発見されたときに一刻を争うことはありません。
よほど緊急を要するがんや事態でないかぎり、少なくとも1か月や2か月の余裕があるはずです。こんなときにあわてふためいて、早急に結論をだそうとするのは最悪の姿勢です。こんなときこそ、できるだけ多くの正確な治療情報を集めようとすべきです。
患者や家族のなかには、治療方針を検討しているうちにがんが進行して、手遅れにならないかと心配する人たちがいますが、そんな心配はいりません。いかにがんといえども1月やそこらの遅れが問題になるようなことは、ほとんどありません。
緊急事態がおきて救急車で病院に運びこまれたばあいでも、応急処置を受けているあいだにがんが発見されることがあります。ここで進行したがんが発見されても、症状がおさまれば治療法を検討する余裕が生じます。それに救急車で運びこまれた病院に、がんを治療する設備がないことがあります。
そんなときは転院せざるをえないわけですから、行き先の病院や治療法を検討する必要にせまられます。転院した病院では、さらに必要な検査をして、治療法が提案されるでしょう。
いずれにしてもがんの診断を受けたとき、もっとも重要なのは、主治医から提案された治療法を十分に理解しているかどうかということで、すべてはそこからはじまります。家に帰って考えたり、相談したりしているうちに、わからないことや疑問点がでてくるでしょう。
そんなときは病院に連絡し、主治医や看護師に時間をとってもらって、もういちど聞きにいくことにしましょう。主治医や看護師の情報がすべての基礎になります。がんにかかったら、情報戦を覚悟しなければなりません。的確な情報を集められるかどうかに命がかかることがあります。
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