がん細胞は、出現したときから、"生みの親"である患者の体に対して敵対的な性質を帯びています。
しかしこの細胞はそれだけでは満足せず、遺伝子が変異を起こしやすいため、分裂するにつれて、それ以前のがん細胞よりもさらに強力で悪質な生命力をもつようになります。これを「がんが悪性化する」といいます。
生まれてまもないがん細胞に対しては、抗がん剤や放射線にる治療が治療効果を発揮することがあります。またがん細胞は熱に弱いので、温熱療法が効果を上げることもあります。ところが、これらの治療を受けてもなお生き残った一部の生存能力の強いがん細胞は、分裂して増殖するときにさらに遺伝子の変異を起こし、以前よりも生存能力を高めていきます。
こうしてより悪性化したがん細胞は、それまでと同じ抗がん剤治療や放射線治療では容易には死ななくなり、熱に対してもしだいに抵抗力をつけます。また、転移する能力を高めることもあります。
転移したがんや再発したがんの治療がきわめて困難とされるのは、このような理由によるのです。がん医学は近年飛躍的に進歩しているとはいえ、治療の基本は、4000年前の古代エジプトでも現在でも基本的に変わりません。がんの外科的な切除、すなわち病巣を切り取って捨てるというものです。
こう聞くと、がん医学は古代から本質的にあまり変わっていないようにも思えます。しかしこれは、がんが困難な性質をもつからに他なりません。がん研究者の中には、がんは今後10年で克服できるというきわめて楽観的な見方の人がいる一方で、人間ががんを真に克服することは決してできないだろうとする悲観的な意見を述べる人もいます。
・・・
どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
詳しくはこちらのページで