抗がん剤の副作用とその対処法

・吐き気

<自宅でできる対処法>
横になったり、深呼吸をする。氷やキャンディーを口に含む。医師に吐き気止めの薬を処方してもらう。

<医療機関に連絡するべき症状>
症状が重くなったり、食事をとれない日が何日も続くとき。

・下痢

<自宅でできる対処法>
刺激物や乳製品、食物繊維の多い飲食物を避ける。また、下痢で失われた水分やミネラルを、スポーツ飲料などで積極的に補う。

<医療機関に連絡するべき症状>
下痢の症状がひどくなったり、長く続くとき。

・口内炎

<自宅でできる対処法>
口の中の粘膜に刺激を与える食べ物、飲み物を避ける。うがい薬を使ってこまめにうがいをし口の中を清潔にする。

<医療機関に連絡するべき症状>
口内炎が治りにくく、日常生活に支障があるとき。口内炎が広い範囲にできて、痛みがひどいとき。

・感染症(白血球減少)

<自宅でできる対処法>
帰宅時の手洗いやうがい、食後や寝る前の歯磨き、入浴やシャワーなどで、身体を清潔に保つ。

<医療機関に連絡するべき症状>
38度以上の発熱や寒気、咳、下痢、排尿時の痛みや残尿感、風邪や膀胱炎など感染症が疑われるような症状があらわれたとき。

・貧血(ヘモグロビン減少)

<自宅でできる対処法>
動悸や息切れが出ないように、動作はゆっくり行う。十分に休養を取る。

<医療機関に連絡するべき症状>
顔が青白い、疲労やだるさがある、手足が冷たいなど貧血の症状があらわれたとき。

・血が止まりにくい(血小板減少)

<自宅でできる対処法>
出血時は安静にして、傷口をタオルなどで圧迫したり、冷やす。鼻血の場合は指で小鼻を圧迫し、氷で冷やす。

<医療機関に連絡するべき症状>
あざ(内出血)ができやすい、鼻血が多いなど、出血しやすい傾向が見られたり、出血が止まらないとき。

・便秘

<自宅でできる対処法>
無理のない運動や、食物繊維の豊富な食事、十分な水分摂取を心がける。

<医療機関に連絡するべき症状>
便秘が長く続いたり、お腹が張って苦しいとき。

・しびれ(神経障害)

<自宅でできる対処法>
指先の感覚が鈍くなっているため、ヤケドやケガなどに気をつける。靴下を履くなど足先を保護する。マッサージをしたり、患部を温める。このとき、低温ヤケドに注意する。

<医療機関に連絡するべき症状>
しびれが強く、生活するうえで、支障がでるとき。

・脱毛

<自宅でできる対処法>
シャンプーなどヘアケア製品は刺激の少ないものにする。ドライヤーの温度を低めに設定したり、カラーリングやパーマは避ける。

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