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乳がん

乳がんの手術はハルステッドから温存治療へ

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がん治療の歴史は、外科手術の歴史とともにはじまったといえます。

世界的に見ると麻酔や消毒などの技術が確立されて、本格的に手術ができるようになったのは19世紀半ばのことです。このころ、すでに乳がんを根こそぎ手術で取ってしまおうという考えが生まれていました。わきの下の組織ごと乳房を取ってがんを根こそぎにするという考え方です。

1875年には、まだ肉眼的にはわからなくても乳がんが胸の筋肉にまで食い込んでいることが多いことがわかり、胸の筋肉まで乳房と一緒に取る手術が提唱されています。もっとも、当時の手術成績はいたましいもので、3年で局所再発率(乳房に再発する率)は82%、生存率はわずか4.7%だったと伝えられています。

こうした中で、初めて乳がんの手術法を確立したのが、アメリカの外科医ハルステッドでした。彼は、乳がんを根こそぎ取る手法を確立したのです。これが乳房と胸の筋肉(大胸筋と小胸筋)を一緒に切除し、さらにわきの下のリンパ節も取ってしまう「ハルステッド法」です。疑わしい部分をすべて切除することで、がんを根絶やしにするという考え方でした。

最初にハルステッド法が行われたのは1882年のことです。その後5O例の手術成績をハルステッドが報告していますが、全員にわきの下のリンパ節転移があり、局所再発率は3年間で6%だったといいます。当時としては、画期的な成績でした。

こうしてハルステッド法は、初めて乳がんが手術によって治ることを示しました。以後8O年余り、ハルステッド法は「定型的乳房切除術」と呼ばれ、わずか1990年台くらいまで乳がん治療の基本とされていたのです。以後、乳がん手術はよりよい治療法を求めて、縮小、拡大、両方の方向で研究が進みました。

拡大方向では、もっと治る率を向上させようと広範囲のリンパ節を取ってしまう手術が試みられましたが、手術成績は上がりませんでした。一方で、縮小手術も盛んになっていきます。

ハルステッド法は、胸の筋肉も乳房と一緒に切除するため、肋骨が浮き出てしまい、胸の変形は著しいものがありました。わきの下のリンパ節を取るために、リンパの流れが悪くなってリンパ浮腫も高い率で起こりました。

女性にとってはつらい手術でしたが、それでも「命を救うためにはしかたがない」という大義名分が通った時代でした。ハルステッドが定型的乳房切除術を開発したころには、彼の報告にも全員がリンパ節転移を起こしていたとあります。

一般の人の認識も検査法も未熟だったのでかなり乳がんが大きくなり、明らかにがんとわかるようになってから
発見されていたのです。おそらく、今では手術の適応にはならない患者がたくさんいたと思われます。

しかし、2O世紀も半ば過ぎになると、以前とは比べものにならないほど小さな乳がんが見つかるようになってきました。

それでも、乳がん治療の標準はハルステッド法で、見つかったがんが大きくても小さくても、同じように乳房と胸の筋肉、わきの下のリンパ節が切除されていたのです。

これに対して、患者さんの負担を小さくしようと、早期がんを対象に胸の筋肉を残して乳房を切除する「胸筋温存術」が開発されたのです。大胸筋と小胸筋を両方とも残す手術が行われたのは1963年のことです。

こうした手術は、「非定型的乳房切除術」と呼ばれました。つまり、まだハルステッド手術を基本に考えられていたのです。こうした状況を大きく変えたのが「乳房温存療法」でした。その背景には、乳がんに対する考え方の変化があったのです。

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