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乳がん

乳がんが全身病だといわれる理由

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乳がんが、乳房局所の病気なのか、全身の病気なのか、という問題は古くから考えられていたようですが、基本的には、全身病と考えられていたようです。

紀元2世紀には、「がんは全身病である、だから局所のがんを手術で取っても治らない」といった趣旨の記述が残されています。当時は、がんとわかった時点ですでに全身に転移していたでしょうから、全身病といっても、今とは意味合いが違います。

がんが局所の病気と考えられるようになったのは、18世紀に入ってからです。このころになると医学もだいぶ進歩し、解剖などを通じてがんは局所からはじまり、やがて近くのリンパ節から全身に広がっていくと考えられるようになります。

つまり、しばらくは発生した局所にとどまり、そこからすぐ近くのリンパ節に入って、順番に遠くのリンパ節に広がり、全身に転移していくと考えられるようになっていったのです。そうであれば、手術で治すことができるはずと考えられ、それを体現したのがハルステッド法でした。

乳房という局所とがんが広がっているおそれのあるリンパ節や胸の筋肉もすべて取ってしまえば、がんの芽も摘むことができる、つまり再発や転移も防ぐことができると考えられたのです。しかし、この考え方はやがて疑問視されるようになります。

アメリカ人のフイッシャーらが、「乳がんはほぼ最初から全身病である」と提唱し、これが大規模な臨床試験(大規模無作為化比較試験)で証明されたのです。わきの下のリンパ節を取っても取らなくても、生存率には差がないことがわかったのです。

ハルステッド法は、乳がんはまず近くのリンパ節に入り込み、そこでの戦いに勝つと、次のリンパ節へと広がっていく。だから、リンパ節に転移があろうがなかろうが、とにかくわきの下のリンパ節は取ってしまったほうが安心という考え方だったのです。

乳がんは、発生した乳管から外に出たとたん、つまり浸潤がんになったとたんリンパや血液の流れに乗って全身を巡るようになります。流れ出したがん細胞が、すべて転移や再発を起こすわけではありません。実際には99.99%ぐらいは免疫などの力で死んでいます。

その中でごくまれに、どこかで根を張り成長するがんがあります。それが再発や転移したがんになっていくのです。

逆に、わきの下のリンパ節転移がない人でも、2O%弱の人が再発しています。非浸潤がんでない限り、乳がんの芽は全身に散らばっていると想定されます。

そうであれば、乳房局所のがんを取るだけではなく、全身に散らばったがんの芽をたたいて、再発や転移の芽を摘んでおくことが大事になります。これが、手術後に行われる化学療法やホルモン療法の目的です。

こうした考え方を根拠に、1980年代に入ると日本でも急速に胸の筋肉を残す非定型的乳房切除術が増加して、80年代半ばになるとハルステッド法とその地位が逆転します。そして、さらに乳がん治療の考え方を決定的に変えたのが乳房温存療法でした。

早期の乳がんは、乳房ごと切除しても乳房を残してがんを切除しても、治療成績には差がないことが証明されたのです。これは、画期的な成果でした。乳房を全摘出しなくても乳がんと闘えることがわかったのです。

欧米では、こうした臨床成績が出るとたちまち乳房温存療法が普及していきました。検査法も進歩し、早期の段階で見つかるがんが増えたこと、そして患者である女性たちの声が大きな後押しになったことは言うまでもありません。

一方、日本では乳房温存療法が普及するまでにかなり時間がかかりました。それまで、日本ではハルステッド法や非定型的(胸筋温存)乳房切除術で、欧米より高い治療成績を上げていました。それだけの努力があって、高い手術技術が育まれていたのです。

乳房温存療法を行うことで、助かるはずの患者さんの命が失われたら取り返しがつかない。そうした思いから、乳房温存療法には慎重な姿勢があったのです。しかし、やがて乳房温存療法の効果が認められ、90年代に入ると日本でも急速に広がっていきます。

今では、病期(ステージ)Ⅰ期とⅡ期の乳がんは乳房温存療法が標準治療になっています。そして、この変革は、のちに乳がん治療に次々と新しい治療法が取り入れられ、ほかのがん治療を牽引していくきっかけともなりました。

今、がん治療では、患者さんそれぞれのがんにあった「オーダーメード治療」、機能の現存、乳房の再建、手術の縮小など、できるだけ患者さんの負担が少ない治療が求められています。こうした治療のほとんどが乳がんの治療では進んでいます。

そして、最近では乳房を残すだけではなく、切らずに乳がんを治す治療法が注目を集めるようになってきています。

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