センチネルリンパ節生検は、日本でも数年の間に急速に普及しました。
乳房温存療法の普及にかなり時間がかかったのに比べると、大きな違いです。センチネルリンパ節生検によって、たとえば乳房温存療法で乳房を残し、わきの下のリンパ節も郭清しないという患者がたくさん出てくるようになりました。
ただ、センチネルリンパ節生検によってリンパ節郭清を省いても、ほんとうに大丈夫なのか、再発しないのかという点が1番心配なところです。センチネルリンパ節がきちんと見つかれば、リンパ節郭清をしなくても再発する率は1%以下とされています。しかし、まれにセンチネルリンパ節が見つからないことがあります。
センチネルリンパ節の9O%以上はわきの下のリンパ節にあるのですが、中にはわきの下を飛び越えていきなり胸骨近くのリンパ節にあったり、反対側のわきの下にあったケースも報告されています。数か月後に転移が見つかることがあるのも、そのためとみられます。
欧米では生存率や再発率を比較する大規模な臨床試験が進められています。したがって、センチネルリンパ節生検の結果が1OO%正しいとはいえないのですが、まずきちんとセンチネルリンパ節を取ってくることが、この検査の前提です。
そのためにも、色素とアイソトープを使って検査を行っている施設で検査を受けることが望ましいといえます。
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