欧米では放射線療法は手術に匹敵する局所治療法として利用されています。
手術と違って、臓器を残すことができる点が好まれています。日本でも、今は放射線をがん局所に集中させ、ほかの部位に影響を与えない治療法が何種類も生まれています。乳がんの脳転移で利用されるガンマナイフもその1つです。
これは、21O個の穴から照射されたガンマ線が1点に集中するので、ナイフのように精密にがんの病巣をつぶすことができることが名の由来です。乳がん治療で使われるのは、高エネルギーのX線と電子線を発生するリニアック、ガンマ線を出すコバルト照射装置が中心です。
どこにどれだけの量の放射線を照射するか、検査や手術結果から算出して治療計画が立てられます。実際には、放射線の副作用は照射した部位に一時的に起こるものがほとんどで、抗がん剤に比べれば副作用は少ないといえます。
照射中や照射終了直後に起こるのが急性障害です。簡単にいえば軽いやけどのようなもので、赤くなった皮膚が、黒くなって皮がむけたり、乾燥してかゆくなったり、じくじくしたり、水ぶくれができるといった症状です。これは、治療が終わればやがて治ります。
一方、照射後数か月から数年して現れる晩期障害は、1度起こると治りにくいとされています。皮膚や乳腺が萎縮したり、かたくなったり、毛細血管が拡張して浮き出るなどの障害があります。
しかし、放射線治療がきちんと行われれば、重い障害が出ることはまれです。
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