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乳がんは薬だけで治せるのか

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手術前に薬物療法を行う「術前化学療法」が広く行われるようになってから、術前化学療法で乳がんが消えることが、そう珍しくないことがわかってきました。

最も、専門家を驚かせたのは2OO4年にアメリカがん学会で行われた発表でした。分子標的治療薬トラスツズマブ(商品名ハーセプチン)とアンスラサイクリン系の抗がん剤ファルモルビシン、タキサン系の抗がん剤タキソールを併用したところ、65%ものがんが完全に消失し、顕微鏡で見てもがん細胞は存在しなかったという内容です。

こうした状態を専門的には「病理学的完全寛解」といいます。抗がん剤だけだと、がんが完全に消失する率は26%だったといいますから、トラスツズマブを加えることで、4O%近くもがんが完全に消えるケースが増えたということです。

アンスラサイクリン系の薬とタキサン系の薬を一緒に使うと心臓への毒性が高くなるので、普通は使ってはいけないことになっているのですが、このときは問題となるような副作用はほとんどなかったと報告されています。

日本でトラスツズマブが使えるのは、転移・再発した乳がんの治療だけでしたが、最近は再発予防のための術後補助療法にも使えるようになりました。

一方、アメリカでは、術前化学療法にもトラスツズマブが使われるようになり、それと同時に、術前化学療法で、がんが消えてしまう人が高い確率で現れるようになりました。まだ、数千人の人を対象にした大規模な報告はないのですが、30~5O%でがんが消えたという報告が多いようです。

これまで、術前化学療法で完全にがんが消失した人は、「予後」がいいのが特徴です。つまり、経過がよく、再発しないで生存できる率が高いといわれていました。

つまり、術前化学療法でがんが消えるかどうかが、一種の治療効果を予測する指標になっていたのです。しかし、トラスツズマブが加わって、これだけ多くの人で、がんが消えるようになってくると、今度は、がんが消えているのに手術をする必要があるのだろうか。画像を見てもがんはないし、実際に切除した組織を顕微鏡で見てもがん細胞はなくなっている。それでも、手術をしなくてはいけないのだろうかと考えられるようになってきました。

ここで大きな問題になるのは、がんが消えたことをどのように確認するかです。手術を省くことが目的ですから、その方法はからだをできるだけ傷つけない方法でなければ意味がありません。しかし、1番精密なMRIで見ても正診率は3O%ほどです。ぱらぱらと散らばったように残ったがんは、MRIに映らないこともあるのです。

反対に、超音波検査では、がんの残骸でも形としてとらえるので、がんが残っているように見えてしまいます。マンモトームなど針生検の精度がもっと高くなれば、画像診断と組み合わせて、術前化学療法でがんが消えたら、その部位に針生検を行って、がん細胞がなければ手術をしないということも将来は可能になるかもしれません。

いずれにしても、トラスツズマブが登場したことで、乳がんの薬物療法は大きく変わりました。

術前化学療法も、がんを小さくして乳房温存療法を可能にするという目的だけでなく、術後補助療法の効果をみるという目的が加わり、今では手術しなくてもすむがんを見つけることが新たな課題として考えられるようになりました。

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