乳がんは、早い段階で全身転移をするタイプのものもありますが、一般的には比較的ゆっくり進行するがんです。
ですから納得のいく治療法を選択する時間的余裕はあると考えられています。そうはいってもがんは進行性の病気のため、治療開始が遅れることへの不安をだれも否定することはできません。
できれば、診断がついてから1カ月以内に治療を開始するのが望ましいです。ただ、有名な病院ほど手術待ちが長いのも現実で、2カ月程度の手術待ちも珍しいことではありません。
針生検や細胞診のためにしこりに針を刺すと、がん細胞が飛び散ったり転移したりするので、針を刺したらただちに手術をしないといけないといわれることがあります。
しかしこの説にはさほど根拠がなく、あまり気にする必要はないと思います。むしろ針生検によって病理組織学的診断やホルモン受容体・HER2(ハーツー)の有無、核異型度、組織異型度などを事前に把握して治療にのぞむケースが増えてきています。
ところで、治療はまず手術を行うのが普通ですが、抗がん剤治療を先に行う場合も増えています(術前化学療法)。腫瘍が大きい場合や明らかなリンパ節転移がある場合は、積極的に術前化学療法が行われています。
具体的には、外来で抗がん剤を3週間に1回の割合で4~8サイクル行うことが一般的で、80%以上の奏効率が期待できます。
・・・
どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
詳しくはこちらのページで