抗がん剤の主な副作用としては、患者自身が自覚できる脱毛、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、疲労感、神経症状、口内炎、皮膚の発疹などの症状があげられます。
このほかに、医師の検査によってわかる白血球の減少、血小板の減少、腎臓の機能障害、肝臓の機能障害、肺炎などがあります。臨床的によく問題となる白血球の減少には、G-CSFという薬が用いられます。
患者さんにとって大変つらい副作用である吐き気や嘔吐に対しては、セロトニン受容体拮抗剤という吐き気止めの薬が用いられます。脱毛は特に女性の患者にとっては大変気になる副作用です。
脱毛に関しては、頭部を冷やすことで血流を減らして、毛髪部分への抗がん剤の到達する量を減らす方法がありますが、あまり効果的ではなく、また実用的でもありません。脱毛を防ぐ有効な治療がないため、カツラを用意するなどの対処が必要です。
しかし、いずれ髪の毛は生えてくるので、一時的なことと我慢して生えてくるまで待つしかありません。抗がん剤の副作用により肺炎、特に間質性肺炎という強い呼吸困難を伴う重大な合併症を起こし、生命にかかわることもあります。
しかし、ほとんどの副作用は一時的なものです。時間がたてば必ずもとにもどると思って、深刻にならずに過ごすことが大切です。がんに対する抗がん剤治療は日進月歩です。次々に有効な抗がん剤が開発され、抗がん剤の組み合わせ、使い方などにより効果の違いが出てくるため、新しい臨床試験が次々と行われています。
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