卵巣がんには、成長速度が早いものと遅いものがあります。
成長が早いタイプは半年ごとの検診でも早期に発見できない可能性が指摘されています。やっかいなことに、卵巣がんでもっとも頻度の高い漿液性腺がんが、その早いタイプに該当します。
一方、成長が遅いタイプは、数年単位でがんに進行します。典型的な例が、子宮内膜症から発生するがんです。遺伝子診断は海外ではすでに行われていて、異常が指摘されて予防的に卵巣を摘出した群と観察群に分けて経過をみた報告があります。
予防的に卵巣を摘出した群では、卵巣がんや腹膜がんに加えて乳がんに対しても予防的効果がありました。一方、観察群では半年に1回の経膣超音波検査、診察、CA125値の測定を行って、厳重に経過をみているにもかかわらず、発見された卵巣がんの多くは進行した漿液性腺がんで、初期の症例は少数でした。
また、成長の早いタイプのがんの多くは漿液性腺がんという組織型で、早期に見つける確実な方法はありません。発見時にはすでに腹腔内に広がっていることが多いのです。このタイプの特徴は、腹水がたまってくることです。
幸い抗がん剤がよく効くので、抗がん剤と手術を組み合わせた治療を行います。日常的に注意すべきことは、下腹部が膨らんできたときに、単に太ったと決めつけないことです。
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