卵巣を摘出したり放射線治療をすることで卵巣機能が失われると、卵巣欠落症状という更年期障害に似た症状が現れやすくなります。
この症状をやわらげる治療法のひとつが、ホルモン補充療法(HRT:Hormone Replacement Therapy)です。ホルモン補充療法により、心筋梗塞、狭心症、乳がんの発生が増加するという報告が02年にアメリカで出されました。
調査の対象となった女性は、平均年齢63歳でBMIが25以上の肥満者が70%を占め、喫煙者も多く含まれています。動脈硬化がある程度進んだ60歳以上の女性にホルモン補充療法を5年以上続けると、このような危険性が生じるという警鐘です。
一方、閉経後2~3年以内に起こるのぼせやホットフラッシュなどの更年期症状緩和に、ホルモン補充療法を受けることは安全である、という報告は多くみられます。更年期症状の強い人にはホルモン補充療法を行い、投与量をだんだん減らして開始から数年以内に終了するような方法なら安全だといえます。
治療開始後は、乳がん検診、血圧測定、脂質や凝固線溶系の血液検査で安全性を定期的に確認していく必要があります。
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