リンパ節廓清による合併症、または関連する症状は以下のとおりです。
①リンパ嚢腫
リンパ節郭清を終えたあとは、腹部の傷から離れた場所から骨盤の深いところまで、ドレーンを入れます。リンパ節郭清によって骨盤内にたまるリンパ液を排出するための管です。術後7日以内にリンパ液の排出が少なくなるので、ドレーンを抜きます。
ただし、それ以降も骨盤内にたまるリンパ液の量が多いと、リンパ液嚢腫(中にリンパ液がたまって袋状になっている状態)が形成されます。形成されやすいのは下腹部両側の腸骨窩、腰骨と呼んでいる位置の内側です。大きさは鶏卵くらいのものが最も多いのですが、まれに幼児の頭くらいの大きさになっていることもあります。
感染による炎症や痛みなどがなければ経過をみます。リンパ嚢腫の予防には、後腹膜を縫合しない、つまり閉鎖した空間を作らず、リンパ液を腹膜に吸収させる方法を採ります。
②下肢リンパ浮腫
リンパ節を切除したことで、リンパ液が皮下組織に過剰にたまり、足にむくみ(浮腫)が起きた状態を下肢リンパ浮腫と呼びます。放置すると足の変形が進み、歩行困難になったり、炎症を起こしたり、皮膚がゾウの皮のようになることもあり、そうなるとQOLを大きく損なうことになります。
骨盤リンパ節郭清後に下肢リンパ浮腫が起こる頻度は5~40%と報告されています。骨盤リンパ節郭清がリンパ浮腫の元凶、いわゆる必要悪だといえます。足のリンパ液にとっては、外腸骨動静脈にまとわりつくリンパ管が幹線経路です。骨盤リンパ節郭清によってこの幹線経路が至るところで寸断されます。すると、リンパ液は迂回路を探します。それは腹部、臀部、外陰部の皮下リンパ管です。術後一過性にこれらの部位がむくみます。リンパ液がこの迂回路で立ち往生しているのです。この迂回路を整備して交通整理するのが、リンパ誘導マッサージです。
③下肢リンパ管炎
リンパ郭清後の足は炎症を起こしやすくなっています。一見リンパ浮腫がなくても、リンパ液の流れは遅くなっています。リンパ液は栄養に富んでいるので、細菌が繁殖しやすく、炎症を起こしやすいです。38℃を超える発熱で足が真っ赤になる場合もあり、その際は入院して安静にし、抗生物質の投与を受けることになります。この場合、一般的には約2週間の入院となります。
④リンパ浮腫の予防法
リンパ浮腫予防で大事なのは、術後の生活習慣です。リンパ誘導マッサージを行い、足のケガや日焼けをしないように注意しましょう。また、水虫の治療も必要です。適度な運動でリンパ液の流れを刺激するのも大事です。そして、1番肝心なのは、体重管理です。肥満になると、下腹部や臀部の皮膚直下を走るリンパ管が皮下脂肪に圧迫され、むくみやすくなります。
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