子宮体がんや卵巣がんでは、手術で摘出した標本を病理検査で検討して進行期(ステージ)を決定します。
一方、子宮頸がんの進行期の分類は冶療前に行うため、多少正確性に欠けます。子宮頸がんは手術でも、放射線治療でも治すことができるので、治療前に診察や画像、内視鏡検査で進行期を決定します。
とくにがんが子宮頸部から骨盤壁に向かってどのぐらい浸潤しているかは、診察(内診や直腸診)で決定します。当然、診察の所見には医師によって、ある程度のバラツキが生じます。そこで、各病院で1人の医師が代表して診察を行い、進行期を決定しています。
この方法をとることで、その病院内では診断基準が統一されますが、他の病院とは整合性が得られないという面もあります。つまり、診察による進行期の判断は、病院間で異なることもあり得るのです。
子宮頸がんの浸潤が子宮にとどまっていれば1b期、子宮をこえて左右方向へ広がり出したのが2b期、浸潤が骨盤壁まで達していると3b期と診断します。明らかな1b期、3b期は問題ありませんが、微妙な診断が求められるとき、例えば、1b期か2b期か、または2b期か3b期かは医師によって異なります。
最初の病院では1b期といわれたのに、次の病院で2b期とされることがあります。この場合、患者は病期が進んだのかと慌ててしまうと思いますが、これは病院による診断の違いです。
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