1.生殖・出産関連の要因
乳がんの発生には、エストロゲン(女性ホルモン)が重要な働きをしており、例えば、初経年齢が早い、閉経年齢が遅い、初産年齢が遅い、出産経験が少ない、授乳歴がないなどのエストロゲンの影響を受ける期間が長いと乳がんリスクが高まることが明らかになっています。
しかし現代は女性の高学歴化、経済的自立によるライフスタイルの変化などにより、結婚、出産年齢が大幅に遅れ、リスクが高くなるのはやむを得ない面もあります。
2.外因性ホルモン剤との関連
閉経後のホルモン補充療法、つまり更年期障害にホルモン剤を使用するのは、乳がんのリスクを高くするという意見があります。一方、経口避妊薬ではリスクが高くなるとはいえないようです。
3.食習慣・運動習慣との関連
アルコールと動物性脂肪の過剰摂取は乳がんリスクを高めます。野菜中心の食生活と運動習慣はリスクを減少させるのに役立ちます。
4.身体的特徴との関連
肥満は閉経前においてはリスクはありませんが、閉経後の肥満は問題になります。
5.遺伝的要因との関連
一親等(例えば母親が乳がん)の乳がん家族歴は確立したリスク要因で、原因遺伝子としてBRCA1、BRCA2が知られています。このようにリスクを挙げると、日本の女性の食生活やライフスタイルから、乳がんは増える傾向にあることはうかがえます。ただし、予防法が確立していない以上、自分の身体は自分で守るしかありません。
食事、飲酒、喫煙、運動、体重の管理に留意するとともに自己検診の励行、マンモグラフィーの検診を受けることが重要だといえます。日本人は15~16人に1人が乳がんになる時代、そしてアメリカでは8~9人に1人が乳がんになる時代です。
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