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がんを治すための「たった1つの条件」とは?

乳がん

乳がんにおけるリンパ節切除の意味

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19世紀末にはすでに、がんの原発巣がある程度大きくなると、がん細胞はまずリンパ管に入ると考えられていました。

リンパ管とは、病原体などと闘うリンパ球を運ぶ管で、人間の体に網の目のように張りめぐらされています。リンパ管のところどころにリンパ節と呼ばれるソラマメ大の組織があります。リンパ節は、リンパ液をこして異物や古いリンパ球を処理するなどの仕事を行っています。

そこで19世紀末、アメリカの外科医ウィリアム・ハルステッドは、乳がんの場合、リンパ管に入ったがん細胞はまずわきの下のリンパ節へ転移し、その後に血液に入って全身に移動すると考えました。とすれば、がん細胞が原発巣とわきの下のリンパ節から全身に広がらないうちにそれらを取り除けば、がんは完治するはずです。

そこでハルステッドは乳がんに対して、乳房、胸の筋肉、わきの下のすべてのリンパ節、それに皮膚や脂肪をひと固まりとして取り除く手術を行うようになりました(定型的乳房切除術、ハルステッド術または胸筋合併乳房切除術)。

ハルステッドのこの手法は、「メスでがんを治す」という当時の外科医の考えに合致したため、熱烈に受け入れられました。しかしながら、乳房とわきの下を大きく切除するこの手術は、美容上、女性には受け入れにくいものであり、また腕が動かしにくくなり、むくみ(浮腫)も生じるなど、大きな後遺症をいくつも残しました。

1970年代に入り、個々のがんの拡大や転移のしかたに一定のパターンはないことが明らかになりました。しかも、アメリカの腫瘍学者バーナード・フイッシャーらの研究によって、乳がんの場合、がん細胞は早期に血液に入るため、原発巣やその周辺を大きく切除してもしなくても、治療成績はそれほど変わらないことがわかりました。

それ以来、乳がんの手術は縮小への道を歩み、まもなく胸の筋肉を残して乳房を切除する手術(非定型的乳房切除術または胸筋温存乳房切除術)が始まりました。

さらにいまでは、乳房全体ではなく、がんのまわりとリンパ節だけを切除する手術と放射線治療を組み合わせた「乳房温存療法」が一般的になっています。この手術でも、わきの下のリンパ節をどの程度切除すべきかが問題になっています。現在世界的に推奨されている手法は、わきの下の外側に位置するリンパ節(レベル1)と、その内側にあるリンパ節(レベル2)までを切除するものです。

しかしこの手術の後にも、乳房の完全な切除ほどひどくはないものの、後遺症が現れることがあります。たとえば腕にむくみが生じる、筋力が低下する、肩関節の動きが制限される、それにしびれなど知覚に異常が現れるなどです。

そこで現在は、最初にがんが転移しやすいリンパ節のみを切除するための「センチネル・リンパ節生検」が推奨されるようになりました。

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どうすれば、がんは治せるのか!?

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本当にがんは治せる?

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がんを完治させるための5つのルール

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がんを治すための「たった1つの条件」とは?

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