セカンドオピニオンを受ける場合、セカンドオピニオンを受けたい病院に予約しなければなりません。
電話をするか訪ねていって、相談する日時と時間を予約する必要があります。どんながんについて相談したいかを聞かれますので、できるだけ予約窓口では、わかりやすいように答えましょう。
そのとき、必要なデータがそろっているかどうかも伝えておくべきです。相手のほうから、データがそろっているかどうかを聞かれるかもしれません。データがそろうまでに1週間ばかりかかることがありますので、予約のときに、それまでの時間を計算にいれておくようにしましょう。
セカンドオピニオンの予約がとれたら、最初の病院にいくか電話をして、データをそろえてもらうよう依頼します。主治医はデータに封をして、予約した病院名と担当医の氏名か担当する科の名称を書いて、患者に渡すことになっています。
つまり、セカンドオピニオンを聞く先もわからないのにデータを渡すことはありませんし、患者の個人用にデータを渡すこともありません。最初の病院で準備してもらうデータには、以下のようなものがあります。
(1)診療情報提供書
診断の内容と治療方針が説明されています。
(2)血液検査報告書
血液は全身をまわっていますので、病気についての基本的な重要なデータとなります。
(3)画像診断書
超音波、CT、MRIなどの画像データのこと。
(4)病理標本と病理組織検査の報告書
患者のからだからとった細胞や組織を薄くスライスし、スライドガラスにはりつけた「プレパラート」(病理標本)がつくられています。これは顕微鏡で見るための標本です。報告書は病理標本をもとにつくられます。
以上のデータは病院が責任をもって保管していますが、借りだすことに問題はありません。「病理標本」は用事がすんだら返してくれと要求されるでしょうが、ばあいによっては病院間で返送されることもあります。
「画像診断書」のほうは、いまでは複写されることが多いようです。だから最初の病院に返す必要はありませんが、枚数に応じて複写の実費を払わなければなりません。もっとも、これはたいした額ではありません。以上のデータをもって、セカンドオピニオンを聞く病院に、指定の日時と時間にあわせてでかけることにしましょう。
とはいえ、いまでは紹介状やデータをもっていかなくても、病状を正確に伝えれば相談に応じてくれるところがふえてきました。これは主治医にセカンドオピニオンを聞きたいといいだせない患者側の悩みに、なんとか応えたいという病院側の姿勢のあらわれです。
がん拠点病院にも、そのようなところがありますので、予約して相談することにしましょう。
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