現在の日本で一般に使われている内視鏡には、いくつかの問題点があります。それを要約すれば、以下のようになるでしょう。
(1)患部の画像が二次元(平面)で映しだされるので、術者は距離感をつかみにくい。
(2)腹壁などを基準にするため、鉗子などの操作が逆になる。つまり鉗子を右に動かそうとすれば手を左に動かし、下に動かそうとすれば手を上に動かさなければならない。
(3)鉗子の先は開閉と回転しかできないので、手首を動かすようななめらかな動きができない。
このような不便な点があるため、外科医は内視鏡を使い慣れるまでに時間がかかり、当然の結果として技術に優劣の差が生じます。そのため内視鏡手術では、術者にどれくらいの経験があるかが重要な条件になります。
しかし普及しはじめている「ロボットアーム」を使う「ダビンチ」では、いくつもの点が改良されています。
(1)術者はコンソールボックスにすわり、三次元(立体)のモニター画面をみながら操作するので距離感がつかみやすい。
(2)手首を体内にいれているような感覚で、狭い空間でも自由に器具の操作ができる。
(3)従来の内視鏡では縦方向の縫合がむずかしかったので、食道や腸の縫合に1時間もかかったが、ダビンチでは1O分程度で細かく縫いあわすことができる。
(4)細かい箇所を拡大して見ることができる。内視鏡手術の領域は急速に改良されています。
いまでは転移のあるなしを調べる装置を備えた内視鏡まで完成したといわれ、さらには、からだに小さな穴をあけることさえ避けようとする傾向がみられます。手術を受けるばあい、内視鏡による手術ができないかどうかを調べてみる必要があります。
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