化学(薬物)療法は、主に、抗がん剤を内服、注射、点滴などでがん細胞を攻撃して消滅させる全身療法です。
抗がん剤は、手術や放射線療法が効かないがん治療に使うと思っている方もいるかもしれませんが、それは過去のことで、現在では、薬剤や治療方法などの進歩もあり、使用の目的が広がっています。
その自的は、がんの種類や進行度によって異なりますが、
①がんの治癒や縮小、
②がんの進行スピードの抑制、
③がんの再発や転移の予防、
④痛みや苦痛の緩和などです。
かつては、入院して治療を受けるのが一般的でしたが、現在では、通院で治療を受ける外来化学療法が増えています。治療の進め方は、一定期間治療を受けたらしばらく休む(休薬)ところまでを「1クール」「1コース」と呼び、1クールを繰り返すことがあります。休薬する狙いは、副作用を極力抑えつつ、薬の効果を引き出すことなどです。
個々の病状や体力、薬の種類などによって、治療方針、スケジュール、クール数を決めていきます。最近の化学療法では、複数の抗がん剤を組み合わせる多剤併用療法も一般的です。がん細胞は、増殖する過程で少しずつ性質が変わり、薬に対して耐性を持ちやすいという特徴があります。
そのため、作用の異なる数種類の薬を使ってそれぞれの細胞に作用させて、がん細胞が薬に慣れてしまわないようにするのです。つまり、薬の種類が多いからといって、必ずしも症状の重さを示すものではありません。
手術や放射線療法と組み合わせて、抗がん剤を使うこともあります。他の臓器に侵食していて取りきれないがんを抗がん剤で治療したり、再発・転移を防ぐ狙いで、手術では取りきれない小さながんを消滅させるためなどに使用します。
ただし、多くの方が心配されているように、抗がん剤には普通の薬よりも副作用があります。そのため、治療前に医師から受ける説明で、いつごろからどのような症状が起こる可能性があるのか、予測される副作用などについて予備知識を持っていると、副作用が生じたとき、体に感じる変化への不安が少し軽減されると思います。
また、副作用の症状をやわらげたり、抑えたりする薬も増えていますので、苦痛を感じたときは医師や看護師に症状を伝えて対処してもらいましょう。
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どうすれば、がんは治せるのか！？
標準治療（手術・抗がん剤・放射線）に耐え、代替療法も活用すれば・・・
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