がんによって生じるさまざまな痛みは、進行がんでは6~7割、終末期には8割の方が体験しているといわれています。
痛みには、「病気そのものによる痛み」「手術や薬物(抗がん剤)治療によって生じる痛み」、さらに「がんによって免疫が低下したことによる別の疾患の痛み」などがあります。
これらの痛みはがまんし続けていると、ストレスとなって回復が遅れたり、病気の進行を見逃したりすることもあるので、主治医にすぐ伝えましょう。WHO(世界保健機関)の調査によると、痛みの約8割は、鎮痛薬などの適正な使用によって調節できるといわれていますし、近年の緩和ケアでは、痛みの治療が積極的に行われています。
ただ、痛みは本人だけが感じているもので、検査の数値には表れません。第三者に理解してもらう客観的なデータなどがないのでわかってもらえず、はがゆい思いをすることもあるでしょう。
痛みについて主治医へ伝えるべき要素は、「いつから」「どこが(部位)」「ど のような痛みか」「どのくらいの痛みか」、そして、「その痛みによって、日常にどのような影響があるのか」といったことです。
この中の、「どのくらいの痛みか」は、一般的に痛みを数値で言いあらわすものさしが用いられています。痛みを数値で正確に表すのは、最初は簡単ではありません。医師への遠慮から痛みの度合いを低い数字で伝えてしまったり、逆に不安や不満から強く表してしまう場合もあるようです。最初の1週間は、自分が感じている痛みを一人で表して記録してみましょう。
慣れてくれば、このものさしで、痛みがどのように変化しているかを把握したり、痛みの強さを主治医に伝えて、痛みをやわらげてもらうことも可能です。痛みが緩和されれば、食欲不振や不眠の多くは改善されて、日常を支障なく過ごすことができます。
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