乳がんの手術は、乳房温存療法と乳房切除術が中心です。
長い間、乳がん手術の中心を占めてきたハルステッド法は、今ではほとんど行われなくなりました。
■乳房温存療法
乳房温存療法が、世界で認められるようになったのは、1985年に報告された大規模無作為化比較試験の結果がきっかけでした。それまでにもいくつかの報告はありましたが、この試験でその正当性が決定的になりました。
これは、患者に、
1.乳房の部分切除、
2.乳房の部分切除プラス放射線療法、
3.乳房切除術
を行った結果、3つのグループの間に生存率の差はなかったというものです。
これで、乳房を丸ごと切除しても、乳房を残してがんを摘出しても、治療成績には差がないことが証明されました。その後、さらに研究が進み、乳房温存療法は、乳房のがんを取り残しがないようにきちんと切除し、加えて放射線療法を行うことで、乳房切除術と同様の治療効果があるとわかりました。
乳房のがんを摘出したあと、放射線を乳房に照射するかしないかで、再発率が数倍も違うという結果がでました。つまり乳房温存療法は、放射線を照射することで成立する治療法だといえます。
そのため、今は乳房温存療法といえば、手術と放射線治療をセットで行うことになっています。これは、O期の非浸潤がんでも1期以降の浸潤がんでも同じです。
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どうすれば、がんは治せるのか!?
標準治療(手術・抗がん剤・放射線)に耐え、代替療法も活用すれば・・・
本当にがんは治せる?
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