ラジオ波焼灼療法は、がんに針を刺して高周波でがんを焼き飛ばす方法です。
簡単にいえば電子レンジの要領でがん細胞を加熱し、死滅させる方法です。すでに、肝臓がんでは早期がんや手術できないがん、ほかから転移してきたがんの治療法として広く行われています。そういう意味では、歴史も実績もある治療法です。
肝臓がんは、ウイルス性肝炎に冒された肝臓から発生することが多く、肝臓の働きがすでに低下していて手術できない人がかなり多いのが実情です。そのため、昔から切らずに治す治療法が研究されてきました。
乳がんの場合、手術で取れるがんが対象なので、条件が違います。一層の厳密さが求められるといえます。ラジオ波焼灼療法は、画像でがんの位置を確認しながら電極針をがんの中心に刺します。ここにラジオ波を流し、95度で15分間加熱します。確実にこの温度で加熱できるのは、針の周囲直径3cmの範囲です。すると、その範囲の細胞が熱で死ぬという仕組みです。
アメリカで2cm以下の早期乳がんを対象に行われた臨床試験では、87%の確率でがんを消滅できた報告されています。合併症もなかったそうですが乳がんの場合、超早期の非浸潤がんでも、予想外にがんが乳管の中をはって広がっていることもあります。
加熱部位とは離れた部位にがん細胞があることもあります。これを画像診断でしっかり見極めることができないと、がん細胞が生き残る危険もあるのです。MRIでかなりの診断は可能とみられますが、こうした点を解決するのが課題です。
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どうすれば、がんは治せるのか！？
標準治療（手術・抗がん剤・放射線）に耐えれば
本当にがんは治せる？
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