がんの治療をはじめて情報を集めるようになると、「エビデンス」つまり、エビデンス・ベイスト・メディスン(Evidence Based Medicine)、略してEBMという言葉をよく耳にしますが、これは、科学的な根拠にもとづいた医療という意味です。長い間、医療は経験にもとづいて行われてきました。
特に、特定の医療機関のトップの経験が、客観的な評価もされないままに踏襲されてきたことも少なくありませんでした。それが、医療過誤や患者軽視の医療につながっていったともいえます。
そのようなことへの反省もあり、多くの情報や客観的なデータにもとづいて医療を行うことが、世界の潮流になっています。欧米先進諸国を中心に推進されてきたEBMによる医療が、日本でも徐々に浸透してきています。
このところ、多くの病気の診療に関してガイドライン(指針)が示されていますが、これも、エビデンスにもとづいた診療をしようという動きの1つといえます。
乳がんに関しても、2004年に「乳がん診療ガイドライン」が発表されました。このガイドラインでは、科学的根拠の確かなものと根拠の薄いものを分類して、推奨の強さをAからDまでのグレードで示しています。
乳がんの発症リスク、検診、検査、治療など、乳がんに関する問題を幅広くとり上げていますが、「50才以上においてマンモグラフィーを用いた乳がん検診は死亡率を減少させる」「Ⅰ・Ⅱ期乳がんに対する乳房温存手術後は(放射線の)乳房照射をすべきである」などは、グレードAとして、強く推奨されています。
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