食べ過ぎ・肥満と癌との関係

カロリー制限と発がんとの相関性を調べる動物実験は以前から頻繁に行われてきました。

古いところでは、1949年にマサチューセッツエ科大学のタンネンバウム教授を中心とした研究グループが、マウスに普通のエサを与えて飼育するグループと、カロリーを低く抑えたエサを与えるグループに分けて、経過を観察するという実験を行いました。

その結果、カロリー制限を行ったグループのほうが25％もがんの発生が低かったことが証明されています。また、カロリー制限はあらゆる動物の活動性を高めて老化を抑制すると同時に、寿命を延ばす効果があることも多数報告されています。こうしたカロリー制限の効果は人間にもあてはまります。

人間の体内では活性酸素がたえず作られ遺伝子を傷つけています。高カロリーの食生活は活性酸素の生成を高める要因であることはほぼ間違いありません。それが遺伝子に傷害を与える危険性を招き、発がんに影響を及ぼすのではないかと考えられています。

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