大腸ポリープは、その性質から大きく2つに分けることができます。
1つは、キノコのように盛り上がった「腺腫性ポリープ」、もう1つは、炎症によってできる「過形成性ポリープ」です。大腸にあるものはほとんどが、キノコ状の腺腫性ポリープであり大きくなるとがん化します。
大きくなればなるほど、がんになる危険性は高まりますので、できるだけ直径1cm以下の段階で、がんになる前に見つけて取ることが大切です。なぜ、直径が1cm以下のうちに取ってしまったほうがよいかというと、1cmを超えると14%ものポリープががん化しているからです。
また、専門的には「LST(側方拡大型腫瘍)」と呼ばれる平べったい形の病変は隆起した丸いポリープに比べるとがん化率が低くなっています。それでも、2cmを超え3cm以下のもので16%、3cmを超えたものの43%ががんになっています。
LSTであれ、一般的なポリープであれ、見つけたらすぐに取ったほうがよいといえます。1cm以上であれば、とにかく取ってもらったほうがよいといえます。大きくなるとそれだけ進行する危険も高まりますから注意しましょう。
一方、過形成性ポリープは、胃のポリープと同じように肌荒れのようなもので、大きくならないことが多くほとんどがんにはならないため、切除しなくてよいものです。はっきりと過形成性ポリープだと分かるものは、大腸ポリープでも切除しないで様子を見ます。
「ポリープはがんにならない」というのは、この過形成性ポリープについては当てはまることですが、腺腫性ポリープはあったら必ず取ったほうがよいものです。同じポリープでも大きな差があり、対応を間違えたら大変なことになりますから、大腸内視鏡検査は経験豊富なところで受けるようにしましょう。
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