腫瘍とは、正常細胞から発生し、正常細胞とは異なる性質を持った細胞がどんどん増殖してできた塊といえます。
腫瘍のなかには、浸潤・転移をおこす悪性腫瘍(がん)と浸潤・転移をおこさない良性腫瘍があります。また、上皮から発生する上皮性腫瘍と上皮以外の部分から発生する非上皮性腫瘍に分けることができます。
大腸の悪性上皮性腫瘍のほとんどは「腺がん」です。これがいわゆる大腸がんです。腺がんには、細かく分けると、高分化腺がん、中分化腺がん、低分化腺がんがありますが、その違いとして悪性度(性質の悪さ)があげられます。
高分化腺がんは最も悪性度が低く、低分化腺がんは最も悪性度が高いがんです。中分化腺がんはその中間です。粘液を出す上皮に悪性の腫瘍ができたものに粘液がんがあります。これも比較的悪性度の高いがんです。
これ以外の悪性上皮性腫瘍としては、印環細胞がん、扁平上皮がん、腺扁平上皮がんなどがありますが、これらはまれな大腸がんです。また、明らかな腺がんの形態を示さないがんに未分化がんがありますが、これも悪性度の高いがんです。
大腸の悪性非上皮性腫瘍には、平滑筋肉腫、リンパ腫などがありますが、いずれもまれです。特殊な腫瘍として、カルチノイド腫瘍があります。これは「がんのような腫瘍」という意味ですが、実際には浸潤や転移をおこす悪性腫瘍です。しかし腺がんよりも若干悪性度は低いといわれています。
悪性腫瘍はいずれも放置すれば命を落とす危険があるので治療が必要です。しかし大腸の悪性腫瘍のほとんどを占める腺がん以外の悪性腫瘍については、種類によって治療法が異なることもあるので、担当医に詳しく確認しましょう。
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