ほとんどの場合、放射線照射による大きな副作用は現れません。
副作用が現れるのは、照射した部位に限られますが、乳がんの場合は胸壁、周囲のリンパ節領域で、頭髪の脱毛、吐き気はなく、白血球減少も起こりません。
放射線をあてている間に、疲れやだるさを感じる患者さんもいますが、基本的には、日常生活や仕事をしながら受けることが可能です。治療を開始して3~4週間後くらいで、放射線があたっている範囲内の皮膚が日焼けをしたように赤くなることがあります。皮膚が黒ずみ、汗腺や皮脂腺の働きが一時的に衰え、触れると暖かく感じたり、皮膚もカサカサしたりします。
皮がむけたり、水ぶくれのようになることもありますが、治療が終了すれば1カ月位で軽快します。また、乳房温存術後の放射線治療は、乳房全体が少し腫れて硬くなったり、痛むことがありますが、これらの症状は1~2年程度で消失します。しかし、稀には乳房が硬くなったままということがあります。
なお、乳がんの放射線治療に伴って新たに体の中にがんが発生する「二次がん」の確率が高まることはありません。
■ただし、放射線は同じところに再照射できない
乳がん温存術後の放射線治療は1度照射したところには、再照射しません。転移性脳腫瘍に全照射した後の再発に対する照射や骨転移に対する再照射などを除いて、同じところには照射しないことが原則です。
2度同じところに照射した場合には副作用の頻度がそれだけ増加し、デメリットの方が大きいからです。
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