抗がん剤は薬物治療のひとつで、化学療法とも呼ばれています。薬剤の化学反応でがんを治療する方法です。
現在、70種類ぐらいの抗がん剤が開発されたり輸入されたりしています。
たとえば、
(1)がん細胞のDNA(核)やたんぱく質に毒性を与える、
(2)細胞の代謝を阻害する
(3)細胞膜を直接破壊する
(4)がん細胞へ通る血管をつまらせる、
などの方法でがん細胞を殺してしまいます。
現在、白血病、悪性リンパ腫には著しい効果が明らかになっていて、治療法のひとつとして確立されています。そのほかの臓器のがん、特に消化器系器官のがんでは、約4割の患者さんに症状の改善効果があると報告されています。
たとえば痛みが軽くなった、腫瘍が腸閉塞を起こすほど大きかったが治療後は小さくなった、などです。ただし抗がん剤は、がんの再発を予防するという働きも期待しますが、がん細胞を完全に殺してしまうという効果まではありません。
なお、早期がんで粘膜がんの場合は、切除後に抗がん剤の治療をすることはありません。粘膜下層がんの場合も、リンパ節への転移や固有筋層のギリギリまで達するようながん(進行がんとの境界線)の場合以外、術後に抗がん剤を使うことはほとんどありません。
進行がんの場合は、術後に再発の予防のため抗がん剤を使用します。また、再発が明らかにあった場合は腫瘍の縮小と症状の緩和を期待します。1種類の抗がん剤では効果が薄いため、2種類以上を組み合わせて抗がん剤同士の効果を高め、かつ副作用を少なくするような投与方法もあります。
副作用の出る毒薬と考えられる薬ですから、必ず医師が患者と相談してから使用を決めます。がん細胞だけを選んで攻撃することができないので投与方法によっては正常な細胞にも影響が出てしまうからです。
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