抗がん剤の投与方法には、経口(飲み薬)、点滴、静脈注射、動脈内注入などがあります。副作用には、吐き気、嘔吐、めまい、食欲不振のほか、昧がわからなくなる(味覚障害)、皮膚の色が黒ずんでくる、心臓がドキドキする、爪の色が変わる、などがあります。
吐き気や食欲不振には、副作用をできるだけ軽くする薬剤を投与します。
抗がん剤といえば、髪の毛がすべて抜け落ちるというイメージがありますが、大腸がんの場合、髪の毛が抜ける薬を使うことはありません。がんの再発を予防するときは、経口薬や点滴による投与をします。このとき、生活に困るような、ひどい副作用は見られません。
がんの浸潤度が深かった人(進行がんの人)は、再発を予防するため、手術後に1~22カ月入院しながら数種類の抗がん剤を大量に点滴します。この場合は副作用の症状がひどくなるだけでなく、正常な細胞が壊れてしまうこともあります。
抗がん剤の投与法によっては、およそ投与を始めて3日目から、突然、水ものどを通らないほど気分が悪くなります。4、5日目は、1日中吐き気が続きます。栄養は点滴から取りますから、吐き気で食事ができなくても、一般的には抗がん剤を中止せず必要量の投与を続けます。6日日程度からは、だいたい調子がもどります。その後、また抗がん剤の投与が複数回続けることになります。
■副作用が起きる原因
抗がん剤はがん細胞のターンオーバー(細胞の生まれ変わりの周期)に合わせて、DNAの合成を抑制するようになっています。なぜならがん細胞は、正常細胞よりターンオーバーが早いという特性があるため、がん細胞のだけを何回もたたくことができるというしくみになっています。
ただし、何回目かのターンオーバーで正常細胞の周期と重なってしまうと、正常細胞も攻撃を受けてしまいます。
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