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肺がん

非小細胞がんの抗がん剤治療の進め方

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非小細胞かんには腺がんをはじめ、多くの組織型が含まれています。

非小細胞がんの場合、通常、化学療法としては腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん、腺扁平上皮がんには、同一の抗がん剤の併用化学療法が行われています。非小細胞がんの場合、小細胞がんのように抗がん剤が非常によく効く場合は少ないのですが、シスプラチンをベースにした併用化学療法を行うようになってからは、明らかに有効例が多くなりました。

非小細胞がんの抗がん剤は2剤あるいは3剤を組み合わせてⅢいられますが、最近では三剤で用いられることは少なく、ほとんどが2剤併用です。非小細胞では、シスプラチンをベースとした点滴による2剤併用化学療法が中心です。

シスプラチンとともに併用する抗がん剤としては、ドセタキセル、ビノレルビン、ゲムシタビン、パクリタキセル、イリノテカンなどが用いられます。このほかにカルボプラチンとパクリタキセルの組み合わせがよく使われます。

シスプラチンは腎臓の機能に影響を与える可能性もあるので、腎毒性を軽くするために大量の点滴をします。また、利尿剤も併用して、大量の尿が出るようにします。具体的には、シスプラチンを投与した当日は、2000ml以上の大量の輸液(生理食塩水)を点滴します。

カルボプラチンはシスプラチンとよく似た抗がん剤ですが、腎臓の機能に与える影響が少ないことから大量の輸液の点滴を必要としません。そのため外来での抗がん剤治療に適しているといえます。シスブラチンとカルボブラチンのどちらを用いるかは使用する医師の好みもありますが、一般的にはシスプラチンがよく用いられます。

その理由は治療効果がシスプラチンをベースにした併用化学療法のほうが、カルボプラチンをベースにした併用化学療法よりも多少勝っていると考えられているからです。肺がんに対する飲み薬の抗がん剤には、UFTとTS-1という薬があります。どちらも手術の適応とならないような進行した肺がんの患者に用いられることはあまりありません。

UFTは腺がんの手術後に補助療法としてよく用いられます。TS-1は単独使用、あるいはシスプラチンとの併用で使用されることがあります。飲み薬は非手術の場合、第1選択として使用されることはありません。

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