女性ホルモンは子宮ではなく卵巣で作られ、分泌されます。
片側の卵巣が残れば、そこから排卵し、女性ホルモン分泌も低下しません。片側の卵巣が残れば、排卵は1カ月おきになると考えられがちですが、脳下垂体から卵巣に排卵の命令が毎月出されれば、毎月排卵します。
月経は子宮の内膜がはがれたときの出血なので、子宮を摘出すると月経は起きなくなりますが、卵巣が片側でも残れば、ホルモンバランスは崩れません。もともと月経前に乳房が張ったり、便秘になったりしていた人は、子宮摘出後も同様に続くことが予想されます。
なお、閉経を迎える1年前から女性ホルモンの分泌は低下し、数年経つと卵巣からの女性ホルモンの分泌はなくなります。閉経後に両側の卵巣を摘出しても、それ以上、女性ホルモンは低下しません。閉経後は女性ホルモンを分泌するところが交代します。
皮下脂肪や筋肉から微量の女性ホルモンが分泌されるようになるのです。これらから分泌される女性ホルモンはエストロンというもので、卵巣から分泌されるエストラジオールとは異なり、女性ホルモンとしての効果は弱いので、卵巣から分泌される女性ホルモンの代役をできるほどの効果はありません。したがって更年期症状などが起こります。
例外として、エストラジオールを分泌する卵巣腫瘍(顆粒膜細胞種。良性と悪性の中間)が閉経後にできることがあります。この腫瘍を摘出すると、再び更年期症状が起こることがあります。
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