一般的には3cm以下でリンパ節転移のなさそうなⅡA期であれば手術をすることが多いです。シコリがもう少し大きい場合やリンパ節転移を疑う場合には、薬物療法を先行して手術をその後に行います。これを「術前化学療法」と言います。
術前化学療法には、乳房のシコリの縮小の程度によって薬の治療効果がわかること、またうまく小さくなれば乳房のかたちを残す手術(乳房温存術)が行える可能性が出てくる、という利点があります。現在、10%以上の浸潤性乳がんの患者さんで、術前化学療法によって乳がんが完全に消滅することが確認されています。
しかし、手術と薬物療法とどちらを先行しても、最終的な再発の有無や、生命の予後については影響しないこともわかっています。ⅡA期であれば、手術の後に薬物療法を行うことも乳がんの治療として標準的ですから、担当医とよく相談して治療を選ぶことが大切です。
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