「 月別アーカイブ:2013年07月 」 一覧
大量の抗がん剤を使用する超大量化学療法とは
2013/07/02
-抗がん剤
大量の抗がん剤を使用する超大量化学療法
いまでは、一部のがんは化学療法によって完治することもあります。 たとえば急性白血病や悪性リンパ腫、卵巣がんや精巣腫瘍などです。しかし、これらのがんの患者すべてが治癒するとは限りません。十分な量の抗がん ...
肝臓がん治療に使われる「肝動脈塞栓化学療法(TAE)」とは
2013/07/02
-肝臓がん
肝動脈塞栓化学療法(TAE), 肝臓がん治療
化学療法では一般に、最初に生じたがんだけでなく転移したがんをも治療することになるため、患者の全身に視点をおいて治療が行われます。しかしこれとは逆に、抗がん剤を局所に投与し、治療を1カ所に集中させること ...
手術や放射線治療と組み合わせる抗がん剤治療
がんの種類によっては化学療法(抗がん剤)だけで治療を行うことは困難です。 そのような場合には、手術や放射線治療を動員して治療を行います。これを「集学的治療」と呼びます。集学的治療はいまでは多くの総合病 ...
抗がん作用を増強するための薬物療法とは
2013/07/02
-抗がん剤
抗がん作用を増強するための薬物療法
化学療法では、ひとつの抗がん剤をより効果的にがん細胞に作用させるために別の薬を加えることがあります。これを「生化学的調節法」といいます。 抗がん剤を投与するとき、その薬の性質やはたらき方などを変化させ ...
複数の抗がん剤でがん細胞を攻撃する治療法
2013/07/02
-抗がん剤
複数の抗がん剤を使う
あるがんに対して治療効果をもつ抗がん剤は1つとは限りません。 むしろ複数ある場合がほとんどです。このとき、より高い治療効果を得るために数種類の薬を組み合わせて投与することがあります。これを「多剤併用法 ...
がんの治療効果に使われる用語
治療効果は、日本癌治療学会の判定基準に基づいて4段階で判定されます。 ①患者のがんがすでに認められない「完全寛解」 ②がんの一部が消失あるいは縮小した「部分覚解」 ③病状に大きな変化が見られない「不変 ...
抗がん剤が効かなくなってしまう理由
2013/07/02
-抗がん剤
抗がん剤が効かなくなってしまう理由
抗がん剤の副作用は、化学治療の大きな問題です。 しかし、いまではさまざまな支持療法が発達してきたため、副作用をかなり低く抑えることができます。その結果、専門施設では、がんを殺す効果が最大になるような量 ...
抗がん剤の副作用「口内炎」による問題
2013/07/02
-抗がん剤
抗がん剤の副作用, 抗がん剤の副作用口内炎
口内炎は通常の抗がん剤治療ではまず生じません。 しかし、大量に抗がん剤を使う化学療法や骨髄移植を利用する治療法ではその予防が大きな問題のひとつになります。抗がん剤は口の内部の粘膜を損ないやすいため、口 ...
抗がん剤の副作用「吐き気・嘔吐」は薬で抑える
2013/07/02
-抗がん剤
抗がん剤の副作用吐き気, 抗がん剤の副作用嘔吐
抗がん剤は、しばしば吐き気や嘔吐を引き起こし、患者に大きな苦痛を与えます。 この副作用によってそれ以後の治療が困難になる場合もあります。しかし最近、吐き気が起こるのは抗がん剤が「セロトニン」という生体 ...
抗がん剤の副作用「骨髄抑制」が起きる理由
人間の血液は、体のすみずみまで酸素を送り込んだり病原体を攻撃するなど、さまざまな役割を果たしています。 これらの役割を担っているのが、血液中の白血球、赤血球、血小板などの血球成分です。血球はいずれも、 ...
抗がん剤の副作用をはかる基準は?
抗がん剤は正常な組織にもダメージを与えます。 より大量の抗がん剤を投与すればより高い治療効果が期待できるとしても、副作用もそれだけ強く現れると予想されるため、投与できる量にはおのずと制限が生じます。近 ...
がん治療薬としてのサリドマイド
過去の歴史的いきさつのゆえに葬り去られようとしていた薬剤が新たに注目されています。それは「サリドマイド」です。 1950年代~60年代、妊娠中に鎮静剤としてサリドマイドを服用した女性から、非常に高い確 ...
がんに血管を作らせない血管新生阻害剤「ベバシズマブ(アバスチン)」
2013/07/02
-抗がん剤
がんに血管を作らせない, アバスチン, ベバシズマブ, 血管新生阻害剤
がんが増殖するには、自らに栄養を与える血管が必要です。 そのためがんは、成長や転移にともなって、新しい血管の形成を促す物質「VEGF(血管内皮増殖因子)」をつくり出していると考えられています。そこでこ ...
ゲフィチニブ(イレッサ)とは
「ゲフィチニブ(イレッサ)」は、上皮細胞成長因子受容体(EGFR)に存在するチロシンキナーゼを阻害することで抗腫瘍効果を発揮する薬剤です。 2002年7月、海外に先駆けて日本で非小細胞肺がんに承認・発 ...
リツキシマブ(リツキサン)の効果
動物の体は、病原体から身を守るための「免疫」というしくみをもっています。 このしくみで重要な役割を果たすのが、「免疫グロブリン抗体」というたんぱく質です。免疫グロブリン抗体は、異物(抗原)がいちど体に ...
期待される新しい抗がん剤「分子標的薬」
近年、がんについての分子生物学的な研究成果が急速に集積されつつあります。 いま、それらの知見に基づいた着眼点から生まれた新たな抗がん剤が開発されています。それは、古典的な細胞毒をスクリーニングする中で ...
がん治療で使われるホルモン剤とは
2013/07/02
-抗がん剤
がん治療で使われるホルモン剤
男性や女性の生殖器のがんの多くには、性ホルモンが深く関係しています。 乳がんや子宮体がん、前立腺がんなどでは、性ホルモンががん細胞の増殖を促しているのです。したがって、性ホルモンのはたらきを妨害すれば ...
抗がん剤の種類「インターフェロン」とは
2013/07/02
-抗がん剤
がん治療薬インターフェロン, 抗がん剤の種類
ウイルスに感染したとき、動物の体内ではそれに対抗するためのさまざまな物質がつくり出されます。 「インターフェロン」もそのひとつです。そのため、インターフェロンは主としてウイルス感染症を治療するために開 ...
抗がん剤の種類「プラチナ製剤(白金化合物製剤) 」とは
2013/07/02
-抗がん剤
シスプラチン, 抗がん剤の種類, 抗がん剤プラチナ製剤
「プラチナ製剤」は偶然見つかった抗がん剤です。 プラチナ(白金)の電極を使って細菌を培養しているとき、細菌の増殖が抑えられました。そこで培養液を分析したところ、その中に含まれていたのがこのプラチナ製剤 ...
がん治療に使われる抗生物質とは
2013/07/02
-抗がん剤
がん治療に使われる抗生物質
がんの薬としてよりも細菌感染症の薬として広く知られているのが「抗生物質」です。 しかし、がんの治療に使われる抗生物質が細菌に対して用いられることはありません。がんの治療に用いられる抗生物質の多くは、微 ...